今週のお題「秋の空気」
秋の空気といったら「金木犀」ではないだろうか
木曜日でも金曜日でもキンモクセイ(←意味不明)
「おや⁈こんな所にも居たの?」とその存在を
香りで知らせくれる憎いやつ(憎くはないが)
しかし 香しさゆえに
「さわやかサ◯デ~♪」などを筆頭に
おトイレの芳香剤としても人気を誇る。
そんな商品を作ったメーカーが知ってか知らずか
悲しい運命を辿った物語が一つ
それはまだ付き合って間もない男女の物語。
確実に日が沈む速さに気がつく頃、若い男女が通いなれた道を
歩いていた
秋太郎は花子と【一緒に帰る】そんな人生初の出来事の中
緊張で自分が自分でない気がしていた・・・
その道で芳ばしい甘い香りに
「いい匂いだね?」
と花子は秋太郎に問いかけた。
言われるまで匂いなど感じる余裕もなかった秋太郎は思った
(俺がぐいぐいトークを引っ張って男らしさをアピールするぜ)
『あっ これうちのトイレの芳香剤の匂いと一緒だ…』
「えっ?…(今それ言う?)」
『ウチ、いまこれと同じ匂いのやつ使ってるんだよね~先週なんだけどさぁ
これがまた今までした中で最も屈強なやつをした時でもさー、
あれにアレのピーが○○でピーでさぁ…』
検討違いなことを自信満々に語る秋太郎。何かのスイッチが入ったように
そこには謙虚さや謙遜は微塵も感じさせることもなく、
むしろ気高い人であるかのような語り口調が続く・・・
しかも それが紛れもない真実。実際に起こったう〇この話だった。
花子は思った
(やべーっ こいつ完全に陶酔してんじゃん、やべぇ! 黙れっ 黙ってくれぇ~
こんな奴が初恋なんてな事になったら一生背負うレベルの黒歴史 刻んじゃうじゃん私...)
「あ、秋太郎君!!!もう、私達別れましょうッ!!」
『え?花子さんなんで?どうしたの急に?てか付き合ってたの??』
そう言い終える前に花子は電光石火の如くその場から
いなくなっていた...
取り残された秋太郎の周りにはサ◯デーの香りが ただ漂っていた。。。
秋太郎はその日、一枚の張り紙をした……
トイレにサ◯デー禁止
そんな悲しい出会いと別れのやりとりが・・・
あるかもしれない季節...
それが
【秋】
※この話はフィクションです。実際の人物・物とは関係ないので あしからず☆